ことばとき(araireika)

捻り捩じった羅列・流れの一音にどれだけの意味が混められるか

2023-05-17から1日間の記事一覧

湑む

まるで横顔の女だ 睫毛の長い、髪の黒い若い女が真直に背を凭れ眠っているのだろうか/一瞬通り過ぎた車窓に、何を隠そうとして、いま、不意に見せたのだろう /これによって古く細い町並みは直線を辿り 私は、ここに降り立ったのだと思っている/その上、も…

pupa

不可解に捻れた獣道を作り出した、薔薇線の手招き青々とした雜葬の絨毯を噛みしめ、これら花瓶のお囃子夢見るピエロだ裸足の花園だ 中空廃園だぼぉたちの綿毛ら 黄昏時の川の流れに。フラッシュを強く焚く水辺が、暮れ泥みが、ぼおとして何も求めないくぐっ…

未詳。

その澄んだ表面は世界は 翠の侵蝕 または神域/一冊を綴じた、現実から外れていく そのものが/解いたセーターよりあおぞら、扉が閉まり身だけを残してフルーツパフェより魅力的でなければいけない。 (廃工場に差し込む明かり)/早回しのGIF どうでも、そ…